1999 Fiscal Year Annual Research Report
同化型硝酸還元酵素遺伝子発現に関与する転写調節因子の同定とクローニング
Project/Area Number |
11760047
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
白石 斉聖 神戸大学, 農学部, 助手 (00304121)
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Keywords | 硝酸還元酵素 / シスエレメント / DNA結合タンパク質 |
Research Abstract |
1,NRゲノム遺伝子上のcis-acting DNA elementの解析 NRゲノム遺伝子上の3個所の"AGTCA"配列について、硝酸イオンによる遺伝子発現を調節している部位の同定を行った。その結果、転写開始点から上流-261〜-265に位置する"AGTCA"配列(NR2部位)が最も重要であることが明らかとなった。またNR2部位に加えて、この上流に位置するAT richな部位が硝酸誘導に深く関与していることが示唆される結果を得た。現在硝酸誘導機構を明らかとするために"AGTCA"配列とAT richな部位の関係について検討中である。 2,硝酸誘導に関与するDNA結合タンパク質の検索 先の実験で確認された3種類のDNA結合タンパク質について解析を行った。その結果、ホウレンソウ緑葉から調製した核タンパク質中に同様の結合タンパク質が存在することを確認した。さらにこれら結合タンパク質のうち、電気的移動度の遅い2つの結合タンパク質がNR活性変動つまり硝酸誘導に伴って変化することが確認された。またこれら2つの結合タンパク質は"AGTCA"配列を特異的に認識していることを合成オリゴDNAのミュータントから確認した。
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