1999 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病・老化に関わるメイラード反応生成物の分解酵素に関する研究
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11760067
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
吉田 信行 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (10273848)
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Keywords | フルクトシルアミノ酸オキシダーゼ / アスペルギルス属 / 機能改変 / 分子進化 / 分裂酵母 / ピペコリン酸オキシダーゼ / 糖尿病 / 糖化タンパク |
Research Abstract |
(1)分子進化工学的なフルクトシルアミノ酸オキシダーゼ(FAOD)の機能改変 FAODは私たちが糸状菌に見いだした糖尿病臨床診断用酵素として有用な酵素である。Aspergillus terreus GP1株由来FAODのcDNAを用いて、分子進化工学的な機能改変の手法を確立した。まず、大腸菌形質転換体のFAOD活性をプレート上で簡便に検出する手法を開発した。また、FAODcDNAに対してのDNAシャフリング、エラーPCRなどの適用を検討し、効率的な変異の導入法を確立した。確立した手法を使って、今後目的酵素の創成を試みる。 (2)分裂酵母のFAOD様遺伝子(FLP)の解析 FAODの生理学的役割を解明することを目的として、分裂酵母において最近見出されたFLP遺伝子の解析を行った。本遺伝子をクローニングし、大腸菌で発現させたところ、FLP遺伝子物産はFAOD活性持たなかったが、顕著なピペコリン酸オキシダーゼ(POX)活性を有していた。ほ乳類のPOXはペルオキシソームに局在し、生体内で重要な役割を果たしている酵素であるが、これまでにその一次構造に関する報告はなかった。FAODはこれまでにサルコシンオキシダーゼと相同性を示すことが分かっていたが、POXと進化的により近い位置にあることが分かった。
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[Publications] 吉田信行: "フルクトシルアミノ酸オキシダーゼの機能改変(4)"日本農芸化学会誌. 73・臨時増刊. 60 (1999)
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[Publications] 吉田信行: "糸状菌由来1,5-アンヒドログルシトール脱水素酵素の一次構造と糖尿病臨床診断への応用"平成11年度日本生物工学会大会講演要旨集. 179 (1999)