1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11760127
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
川井 安生 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 助手 (80279512)
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Keywords | 木材 / 高周波誘電加熱 / 誘電率 |
Research Abstract |
本研究の目的は、高周波誘電加熱を用いた木材の乾燥を制御・効率化することであるので、高周波発振周波数における木材の誘電特性の含水率および温度依存性を調べる必要がある。今年度はその基礎として、高周波発振周波数における気乾含水率かつ常温の誘電特性を調べた。 今年度の研究期間中に、日本各地からスギとヒノキの2樹種を収集し、樹種および産地による誘電特性の違いを検討した。収集を行った産地は日本の代表的な木材生産地である秋田県、奈良県、大分県、宮崎県の4県である。 検討した結果、樹種、産地の順に誘電特性に与える影響が大きかった。誘電特性と比重が高い相関を示したので、樹種・産地による誘電特性の違いは、比重が最も大きな因子になっていると考えられる。しかし、それだけでは説明のできない違いが認められた。抽出成分が何らかの影響を与えていると推測できるが、詳しい原因については今後検討していきたい。
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