2000 Fiscal Year Annual Research Report
HGF遺伝子改変動物を用いた器官形成・再生機構の解析
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11770061
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小清水 右一 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (50281126)
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Keywords | HGF / c-met / ノックアウトマウス / トランスジェニックマウス / NK4 / メラノサイト / ES細胞 / 相同組み換え |
Research Abstract |
1.c-metノックアウトマウスの作製 HGFレセプターであるc-MetのATP結合部位(第16エクソン)および活性抑制領域(第14エクソン)をCre依存的に欠失する変異マウスを作製するため,LoxP配列を含有する2種のターゲティングベクターを構築した.このベクターをES細胞に導入したところ,多数の相同組み換え体クローンを得ることができ,現在引き続きキメラマウスおよびノックアウトマウスの作製を進めている. 2.NK4発現動物の作製 HGFの分子内断片NK4はHGFアンタゴニストとしての活性を有している.今回,メタロチオネインプロモーターの下流でNK4を発現するTgマウスの作製を行い,金属イオン投与によりNK4の高い発現誘導が認められる10系統を得た.その主な発現・産生部位は肝臓および腎臓であり,加えて脳や筋に高発現が認められる系統も存在した.各種疾患モデル実験系を用いてNK4の器官・組織修復に及ぼす影響を検討したが,顕著な影響を認めることはできなかった. 3.ケラチノサイト特異的HGF発現動物の作製とその解析 ケラチン14プロモーターの下流でHGFを高発現するTgマウスを作製した.このTgマウスでは皮膚や毛には特に異常を認めなかったが,メラノサイトの異所性増殖がみられた.一方,メラノーマの発生は観察されなかった.また胎児および成体皮膚組織の詳細な解析より,HGFはメラノサイトの遊走および増殖を促進することが明らかになった.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] T.Kunisada: "Keratinocyte expression of transgenic hepatocyte growth factor affects melanocyte development leading to dennal melanocytosis"Mech.Dev.. 94(1). 67-78 (2000)
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[Publications] T.Takahashi: "Functional involvement of Xenopus LIM kinases in progression of oocyte maturation"Dev.Biol.. 229(1). 554-567 (2001)
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[Publications] 小清水右一: "HGFと形態形成"現代医療. 32(8). 1931-1938 (2000)
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[Publications] 小清水右一: "ボディープランと器官形成"東京化学同人(浅島誠:編). 183 (2001)