1999 Fiscal Year Annual Research Report
クロマチン鋳型からの転写に必要なCBP/p300を含む複合体の精製とその機能
Project/Area Number |
11770067
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
池田 啓子 自治医科大学, 医学部, 講師 (10265241)
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Keywords | 転写活性化 / 試験管内転写系 / コアクチベーター / VP16 / p300 / CBP |
Research Abstract |
細胞内で観察される転写活性化を反映する核抽出液の調整法と試験管内転写系を用いて、強力なVP16活性化ドメインに特異的なコアクチベーターの精製を試みた。従来のDignam法によらず、Low Salt法(Ikeda,K.&Meisterernst,M)により調製されたHeLaS核抽出液にVP16H1ドメイン(転写活性化ドメインN末部分)に依存的な活性が再現性よく観察された。コンベンショナルなカラムとアフィニティカラムを使用し、その活性を担う因子を同定、PC6-MOVE(Positive Cofactor No.6-Mediator of VP16 enhancer)と名付けた。PC6-MOVEは既知のgeneral positive cofactor(USA fractionから精製、クローニングされたPC1,PC2,PC3,PC4,PC5,NC1,NC2)ではないこと、SRC-1等の既知の転写因子特異的コアクチベーターやコアクチベーター複合体であるARCおよびTRAP/SMCCとの異同を生化学的・免疫科学的に明らかにした。一方、VP16H2ドメイン(転写活性化ドメインC末部分)にはヒストンアセチルトランスフェラーゼ活性を有するコアクチベーターp300/CBPが直接相互作用することにより、特異的転写活性化がおきることを明らかにした。P300/CBPとの相互作用に必須のVP16側の3つのアミノ酸と、VP16Hドメインとの相互作用するp300/CBP側の部位を同定した。以上の結果よりVP16の強力な転写活性化は、従来報告されてる基本転写因子とPC6-MOVE、p300/CBPとの協同作用によると結論した。
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Research Products
(1 results)