1999 Fiscal Year Annual Research Report
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11770082
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Research Institution | Osaka Bioscience Institute |
Principal Investigator |
横山 ちひろ 財団法人 大阪バイオサイエンス研究所, 第3研究部, 研究員 (90264754)
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Keywords | 環境化学物質 / 発達 / 脳内アミン神経系 / スチレン / セロトニン |
Research Abstract |
本研究の自的は、環境化学物質が発達期脳における神経回路形成におよぼす影響について知るために、一般工業分野で広く使用されている単環系芳香族類による暴露動物モデルを作成し、発達時期に依存する感受性時期、投与量、投与経路の差異がおよぼす神経化学的、組織学的影響について明確にすることにある。 そのためにまず実験動物にはラットを用い、妊娠期のスチレン暴露が胎児および新生児期脳内アミン神経系に与える影響について検索した。アミン神経系投射は、ラットでは胎生15日ころから大脳皮質発達に先行してその神経終末を大脳皮質へ到達させ、その皮質神経回路形成に関与することがさまざまな領域で示唆されている。そこで胎生15日より3日間スチレンの母体への暴露を行った。母体への暴露は0、1.0、10mg/kgの腹腔内投与とした。100mg/kgの投与では母体が急性肝毒性により死亡する例が多く中止した。胎生期スチレン暴露により出生時体重は減少した。生後1日、3日、7日、14日の脳組織内アミン類(ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニン)およびその代謝物を電気化学検出器を装着した高速液体クロマトグラフィーにて定量したところ、スチレン暴露動物では対照動物と比べてセロトニン代謝(5HIAA/5HT)が増加している傾向にあった。
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