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2000 Fiscal Year Annual Research Report

初代培養小脳プルキンエ細胞を用いたCAGリピートによる神経細胞変性の解析

Research Project

Project/Area Number 11770083
Research InstitutionOsaka Bioscience Institute

Principal Investigator

田中 敬子  (財)大阪バイオサイエンス研究所, 第4研究部, 研究員 (70311313)

Keywordsポリグルタミン / 神経変性疾患 / トランスジェニック / 神経突起の退縮 / Rho
Research Abstract

本研究の目的は、CAGリピート病(ポリグルタミン病)において神経細胞死に先行して起こる神経変性の分子機構を明らかにすることである。
この研究に使用するため、小脳プルキンエ細胞にGFPを発現するマウスを作製してきた。L7-promoterの下流にGFPをつないだトランスジーンを持つマウスを、7-line作製することができたが、いずれも発現量が非常に低くGFP蛍光を観察できるlineを確立することはできなかった。
一方、tetracyclin off systemによりポリグルタミンを発現するPC12細胞を使って、NGFで分化させた後にポリグルタミン発現誘導を行い、ポリグルタミンによる神経細胞の形態変化に関して解析を行ってきた。その結果、ポリグルタミンにより細胞死に至る前に神経突起の退縮が起こることがわかり、昨年度の報告書にて述べた。本年度はこの神経突起の退縮の機構を調るため、まず神経突起の退縮に関与することがわかっているRho kinaseの関与を調べた。その結果、Rho kinase inhibitor存在下で、このポリグルタミンによる神経突起の退縮が抑制されることがわかった。さらに、Rho kinaseとその上流であるRhoの活性化がポリグルタミンによって引き起こされることをがわかった。このことから、ポリグルタミンによって何らかの機構でRhoの活性化が起こり、それにより、神経突起の退縮が起こっていることを示すことができた。このRho-Rho kinase経路による神経細胞骨格の変化が、ポリグルタミン病で見られる神経症状のうち少なくとも初期症状の誘発に関与するものと考えられる。現在、ポリグルタミンによるRhoの活性化機構について検討している。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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