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1999 Fiscal Year Annual Research Report

自然免疫に関わる新規ヒト血清コレクチンの検索

Research Project

Project/Area Number 11770147
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

高山 吉永  北里大学, 医学部, 助手 (90245407)

Keywordsコレクチン / 補体 / MBL / RaRF / PCR / クローニング
Research Abstract

補体依存性血清殺菌因子-RaRF-の多糖体結合成分であるマンノース結合レクチン(MBL)について,ヒト肝臓型MBL(MBL-A)cDNAのクローニングを試み,以下の成果を報告する.
1.塩基配列相同性によるPCRクローニング
(1)マウス及びアカゲザルのMBL-AcDNAの塩基配列の相同性の高い領域に関して,MBL蛋白ドメイン構造,ゲノム構造を考慮して複数のPCRプライマーを設計した.
(2)ヒト肝臓cDNA及びゲノムDNAに対して,MBL-Aプライマーの複数の組み合わせによるネステッドPCRを行い,PCR条件を精査することによりほぼ単一の増幅産物を得た.
(3)得られたPCR産物を直接塩基配列決定し,MBL-Aであるか否か検討した.
2.クローンの特徴
(1)PCRで得られたcDNAの部分塩基配列はアカゲザルMBL-AcDNAとおよそ78%以上の塩基配列相同性があった.一方,ヒト血清型MBL(MBL-C)とはおよそ60%の相同性であった.
以上の結果から,ヒトMBL-AcDNAがヒト肝臓cDNAからPCRクローニングされたと考えた.
(2)cDNAの塩基配列から演繹されるアミノ酸配列から,ヒトMBL-AにはMBLのneckドメイン内に終止コドンが存在していた.従って,ヒトMBL-Aは他のMBLとは異なり,コラーゲンドメインまでしか持たない短い蛋白として発現していると考えられた.
(3)ゲノムPCR産物の部分塩基配列の結果から,ヒトMBL-A遺伝子のゲノム構造は他のMBL遺伝子と同様,N末端,コラーゲン,neck及びCRDの4つのドメインから成るエクソンを構成してた.

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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