1999 Fiscal Year Annual Research Report
胚中心B細胞におけるテロメラーゼ活性誘導機構の解析
Project/Area Number |
11770172
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
五十嵐 英哉 熊本大学, 医学部, 助手 (40291538)
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Keywords | テロメラーセ゜ / B細胞 / 胚中心(GC) / T細胞依存性抗原 / TRAP / CD40 / IL-4 / IL-7 |
Research Abstract |
肺中心B細胞におけるテロメラーゼの発現を解析した。Balb/cあるいはC57/BL6マウスにT細胞依存症抗原であるSRBC、DNP-KLH、NP-CGGなどを腹腔内、もしくはfootpadに免疫して脾臓、所属リンパ節に胚中心(GC)を形成させ、これらの臓器から細胞を単離しGCのマーカーであるPNA、抗GL-7抗体、抗GANP抗体(Kuwahara,K.et al.,Blood in press)とB細胞特異的マーカーである抗B220抗体で二重染色し、セルソーターによってGCB細胞のみを分離した。分取した細胞を可溶化し、定量的TRAP法によってテロメラーゼ活性を測定した。GCB細胞は抗原の種類によらず、非GCB細胞に較べ高いテロメラーゼ活性を示した。またRT-PCRによりテロメラーゼの鋳型RNA成分であるTERC、構成蛋白であるTERT、TEP-1の発現をみるとGCB細胞ではTERCおよびTERTの発現増強を認めた。T依存症抗原からのテロメラーゼ誘導シグナルを解析するために未免疫のマウスの脾臓からB細胞を精製し、抗CD40抗体によるCD40シグナルの存在下、II-2、-3、-4、-5、-6、-7のサイトカイン類を共刺激として加え、3日間in vitroで培養を行い、テロメラーゼ活性の誘導を定量的TRAP法で検討した結果、IL-4およびIL-7が有意にテロメラーゼの誘導を促進した。また同時にRT-PCRによりTERCおよびTERTの発現増強を認めた。これらの結果からGCB細胞でのテロメラーゼの誘導にはCD40、IL-4、IL-7が重要な役割を果たすことが示唆された。in vitroの系においてチロシンキナーゼ阻害剤、PCK阻害剤、MAPKK阻害剤、PI3-K阻害剤はすべてテロメラーゼの誘導を阻害することからリン酸化カスケードがテロメラーゼ活性の誘導に重要であると考えられた。
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[Publications] Naomi Kuwata: "Absence of expression of RAG1 in peritoneal B-1 cells detected by knocking into RAG1 locus with green fluorescant protein gene."J.Immunol.. 163. 6355-6359 (1999)
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[Publications] Kouji Hayashi: "Activity and substrate specificity of the mouse STK2 serine threonine kinase that is structurally related to the rugulator protein NIMA of Aspergillus nidulans."Biochem.Biophys.Res.Commu.. 264. 449-456 (1999)