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1999 Fiscal Year Annual Research Report

マウスの喘息発症におけるMHC classII陽性樹状細胞の動態と役割の解析

Research Project

Project/Area Number 11770246
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

中沢 正年  横浜市立大学, 医学部, 助手 (20217699)

Keywords喘息 / インフルエンザウイルス / 樹状細胞 / CD4^+T細胞 / CD8^+T細胞 / マウスモデル
Research Abstract

1)抗原提示細胞の解析
i)感染後のMHC classII陽性細胞が樹状細胞であるかを確認するため、ウイルス感染・吸入感作後の肺をコラゲナーゼ処理した後にフローサイトメトリーで解析した。ウイルス感染・抗原感作によって、非感染・非感作マウスの肺には認められないCD8^-〜CD8^<lo>の樹状細胞が肺に浸潤していることが分かった。この樹状細胞はウイルス感染によって肺に浸潤するが、その後の抗原感作によってMHC classII、及び、CD11cの発現が増強し、より活性化した状態になることが分かった(平成11年度日本免疫学会にて発表)。マウスのCD8^-樹状細胞は、Th2細胞を誘導しやすいことが分かっており、このウイルス感染によって肺に誘導される樹状細胞が、喘息発症に重要に働いている事が示唆された。
ii)IFN-γを経鼻投与し、気道上皮に出現するMHC classII陽性細胞を調べたが、これらの細胞は樹状細胞ではなかった。また、IFN-γを経鼻投与し、気道上皮にMHC classII分子を強制的に発現させ,その間に抗原感作を行っても喘息の誘導はできなかった。この結果からも、喘息の発症には、ウイルス感染によって肺に浸潤する樹状細胞が重要であることが示された。
2)エフェクター細胞の解析
i)吸入暴露後の肺胞洗浄液中にIL-4、IL-5の増加を認めたので、どのようなタイプの細胞がサイトカインを産生しているのかを解析した結果、BALB/cマウスではCD8^+T細胞が、C57BL/6マウスではCD4^+T細胞がタイプ2サイトカイン産生のメジャーソースであることが分かった。しかし、抗原感作時には逆に、BALB/cマウスではCD4^+T細胞が、C57BL/6マウスではCD8^+T細胞が重要な役割を果たしている事が示唆される結果が得られた(平成11年度日本免疫学会にて発表)。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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