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1999 Fiscal Year Annual Research Report

劇症肝炎亜急性型における肝再生不良の機序の解析

Research Project

Project/Area Number 11770268
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

川居 重信  千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (10311606)

Keywords劇症肝炎 / 肝不全 / アポトーシス
Research Abstract

劇症肝炎はほとんどすべての肝細胞が急激な壊死を起こし、肝不全に陥る予後不良の疾患である。臨床病型は発病後10日以内に脳症が発現する急性型とそれ以降に発現する亜急性型に分類されるが、急性型は広範性肝細胞壊死を呈するのに比し、亜急性型は肝再生不良を呈する残存肝細胞の多い亜広範性肝細胞壊死を示す場合が多く救命率は極めて低率である。本研究の目的は劇症肝炎急性型と亜急性型における細胞内シグナル伝遺の違いを明らかにすることである。
平成11年度は肝再生不良状態の動物モデルを作成するため、マウスに抗Fas抗体を投与して、肝細胞にアポトーシスを起こし、劇症肝炎を生じさせた。マウスC57BL/6に抗Fas抗体であるJo-2抗体を静脈注射し、肝障害の指標としてaspartate aminotransferase(AST)を測定した。Jo-2抗体投与量に比例し投与24時間後のASTは高値を呈し、4μg以上は致死量であった。しかしながら、4週前と2週前にJo-2抗体2μgを前投与すると、4μg投与しても24時間後のASTは上昇せず、炎症が抑制されていることが判明した。さらに、抗Fas抗体によるシグナル伝達系であるcasapseファミリーの活性を検討した。抗Fas抗体の刺激はFADDを介してcasapse8が活性化され、Bidを切断し、ミトコンドリアに作用してcytochrome Cを放出しcaspase9からcaspase3へと伝わる系と、casapse8から直接caspase3へと伝わりアポトーシスを生じる経路が明らかとなっている。caspase3の活性を検討すると4週前と2週前に前投与しASTの上昇が認められない群でもcaspase3の活性は上昇していることが判明した。今後caspase3が活性化してもアポトーシスを生じないメカニズムをさらに追求する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Kawai S.: "Quantification of hepatitis C virus by TagMan PCR"J. Medical Virol. 58. 121-126 (1999)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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