1999 Fiscal Year Annual Research Report
エタノールによる伊東細胞におけるレチノイン酸産生阻害とIV型コラーゲン産生
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11770280
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
白石 春子 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00265802)
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Keywords | アルコール性肝障害 / 伊東細胞 / レチノイン酸 / 肝線維化 |
Research Abstract |
まず我々はラット伊東細胞の分離培養を行った。伊東細胞にPPAR、RXRが発現しているかどうかを検索する目的で、伊東細胞よりmRNAを分離し、RT-PCRを行った。プライマーは、以下のように設定した。 α PPAR(sense)AGGCCTCAGGATACCACTAT (anti-sense)ACTTCAGCAAGGTAACCTGG β PPAR(sense)GCCACAGGAGGAGACCCCT (anti-sense)TCTGGGAGAGGTCTGCACAGC γ PPAR(sense)ATTCTGGCCCACCAACTTCGG (anti-sense)TAAATAAGCTTCAATCGGATGGTTC RXR(sense)AGGAAATATGTCATCCTTCACCA (anti-sense)ATGCCCATGGCCAGGCACTTCT なお、現在までの検討では、伊東細胞にこれらのmRNAが発現しているかどうかは不明である。我々は、同時に肝のクッパー細胞におけるこれらのmRNAの発現を検討し、クッパー細胞におけるその発現を確認することができた。その成果は第20回日本アルコール医学生物学研究会(2000年3月)、および第9回潅流研究会(2000年3月)で報告した。よってこれらのプライマーシークエンス、PCRの条件は正しいと考えられ、今後伊東細胞における検討に応用できると考えている。
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