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1999 Fiscal Year Annual Research Report

肝細胞癌におけるHBVの組み込みの発癌に及ぼす影響について

Research Project

Project/Area Number 11770292
Research InstitutionTokyo Women's Medical University

Principal Investigator

飯塚 愛子  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40277124)

KeywordsB型肝炎ウイルス / 肝細胞癌 / 遺伝子組みこみ
Research Abstract

B型肝癌25例、C型肝癌18例、非B非C型肝癌13例を対象とし、凍結切除標本からDNAを抽出し、preS領域と、X領域をそれぞれカバーするプライマーを用いてPCRを行った。その結果、B型では全例で、C型では、7例(39%)、非B非C型では4例(30%)でpreSまたは、Xのいずれかが陽性となった。HBVが陽性であったC型7例のうち5例ではHBc抗体が陽性であったが、2例では、HBVのマーカーはいずれも陰性であった。HBVが陽性であった非B非C型4例のうち、2例では、HBc抗体が陽性であった。このように、非B型の肝癌の場合、肝組織内のHBVの存在の有無は、必ずしもHBc抗体の陽性を伴わなかった。HBVが陽性であったC型肝癌7例のうち、preSが陽性であったものが、4例、Xが陽性であったものが、5例であった。そこで、これらのHBVの塩基配列の解析を行ったところ、preS領域では、1例が、preS1の開始コドンの変異により、開始コドンが消失し、1例では、preS2の開始コドンを含む33bpの欠損により、middle Sが作られなくなっていた。一方Xりょういきの解析では、5例のうち3例で変異が認められ、うち1例では、21bpの欠損が認められた。このように、HBs抗原が、陰性の肝癌で、HBc抗体が陽性のものについては、従来よりHBVの関与が想定されていたが、HBc抗体陰性例でも変異を持つHBVの一部が、存在していることがわかった。今後は、このような症例におけるHBVの組み込みについて検討を行う。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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