1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11770308
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
東山 康仁 長崎大学, 医学部, 助手 (30304926)
|
Keywords | Cryptococcus neoformans / PCRsubtraction / 病原性 |
Research Abstract |
Cryptococcus neoformansは基礎疾患を有しない患者にも肺クリプトコックス症や髄膜炎を発症することから菌自体の病原性も問題となっている。その病原性をRNAレベルで解析するために以下の実験を行っている。 まず、病原性の強い菌(臨床分離株YC11)と弱い株(臨床分離株YC13)からtotalRNAを抽出する方法について検討を加えた。C.neoformansは厚い胸膜を有するため、通常の方法では完全なRNAを分離することが困難で、ガラスビーズや液体窒素を用いて物理的に細胞を破砕し、完全なRNAを抽出することに成功した。このRNAからpolyAカラムを用いてmRNAを分離し、キットを用いてPCRsubtractionを行った。そこで選択された大腸菌コロニーは約38個分離され、現在その遺伝子シークエンスを行っている。それと同時に、YC11、YC13で大腸菌コロニーのNo18,No25の遺伝子の発現量に差がみられている。この遺伝子の差が病原性に関与しているかを判断するために、現在臨床分離株や環境分離株での遺伝子の発現について解析中である。また、その遺伝子をサッカロミセスに発現させるためその遺伝子のクローニングに着手している。
|