1999 Fiscal Year Annual Research Report
抗酸菌感染症患者のIFNγ受容体、IL-12受容体遺伝子多型に関する検討
Project/Area Number |
11770319
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
秋山 一夫 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (70276989)
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Keywords | Interferon γ receptor 1 / 非定型抗酸菌症 |
Research Abstract |
(1)対象 当院ならびに関連病院に通院中の抗酸菌症患者(結核症、非定型抗酸菌症)22名を対象として行った。患者には事前にインフォームドコンセントを行った。 (2)検体の採取、RNA、genomic DNAの抽出 肺抗酸菌感染症患者、および正常人より末梢血を採取。この末梢血よりリンパ球分画をとりだし、RNA直接精製キット(ISOGEN 日本ジーン)を用いてRNAを抽出、精製。また、同時に末梢血よりGENとるくん(TAKARA)にてgenomic DNAの抽出も行った。 (3)Interferon γ receptor 1遺伝子の検索 Interferon γ receptor 1遺伝子異常の有無をReverse Transcriptase-polymerase chain reaction(RT-PCR)-Direct Sequence法を用いて検討。RT-PCRのテンプレートは市販のキットを用いて、末梢血白血球より抽出したtRNAよりReverse TranscriptaseにてcDNAを合成し作製。プライマーは,すでに発表されたヒトInterferon γ receptor 1遺伝子配列(U46573)より設計。Tmは60℃で設計し、PCR産物は300bp前後とし、すでに点突然変異が報告されているInterferon γ receptor 1遺伝子の131番目の位置より検討した。得られたPCR産物はSUPREC-02カラム(TAKARA)にて精製,50-100ngをテンプレートとしてDirect Sequenceを行った。Direct SequenceはCycle Sequence法によりDye terminator cycle sequencing FS ready reaction kit(PERKIN ELMER)を用いた。泳動はABI auto sequencer(ABI-PRISM373)にて行った。 (4)研究成果の解析 今回の研究結果から、抗酸菌感染症患者22名の中にはInterferon γ receptor 1遺伝子の131番目には異常は認められなかった。今後395番目や181番目の検討についても行う方針である。また、IL-12受容体遺伝子についても検討していく。
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