1999 Fiscal Year Annual Research Report
性器ヘルペス患者の無症候性ウイルス排泄に関する研究
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11770483
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
小松崎 眞 東京慈恵会医科大学, 皮膚科, 助手 (30266621)
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Keywords | 単純ヘルペス / PCR(Polymerase chain reaction) / 無症候性ウイルス排泄 |
Research Abstract |
【研究課題】性器ヘルペス患者の無症候性ウイルス排泄に関する研究 【目的1】性器ヘルペスの症状がない時期にも,PCR法を用いて患者外陰部にHSVゲノムが検出できるかどうか,その期間や月経などとの関連について検討した。 【対象】男女2組の性器ヘルペス患者 【方法】2ヵ月間にわたり連日外陰部を綿棒で擦過して検体を採取した。ウイルスDNAポリメラーゼをcodeする領域の一部に330bpのサイズのプライマーを設定した。PCR生成物をサザンハイブリダイゼーションにて確認した。 【結果】男性Aは,PCR検出日は60日中0日.女性Aは,アシクロビル持続投与によるsuppression treatment中で,PCR検出日は59日中4日(6.8%),再発の期間に一致していた.男性Bは,PCR検出日は59日中0日.女性Bは,PCR検出日は60日中0日. 【目的2】健常人性器ヘルペス患者からはアシクロビル耐性株が分離されるか否かを検討する。 【目的3】アシクロビル耐性株が分離された場合、アシクロビル感受性株に比較し、果たしてその病原性が軽度であるか否かを検討する。 【対象、方法】免疫不全のない健常人の性器ヘルペス患者の病変部(vesicle fluid)より検体を採取し、アシクロビル存在下で、単純ヘルペスウイルスを分離する。アシクロビル耐性株が存在すれば、マウスの角膜やfoot padに接種し、mortality rate、死亡までの期間、麻痺の出現頻度、感染病理等につき検討する。 【結果】目的2および3に関しては、現在検討中。
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