1999 Fiscal Year Annual Research Report
脳機能画像撮像技術の応用.想像時の体内変化を画像化する.
Project/Area Number |
11770530
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Research Institution | Louis Pasteur Center For Medical Research |
Principal Investigator |
堀 真人 財団法人 ルイ, パストゥール医学研究センター・臨床研究部, 研究員 (80280676)
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Keywords | MRI / f-MRI / 脳機能画像 |
Research Abstract |
本研究は、大きく分けて4つの研究からなる。第1は、臨床用MRI装置を使用して身体の運動による賦活方法を用いて脳機能画像撮像し、脳の運動野が活性化されることを確認する。第2は、第1の研究で行った運動を想像する、という賦活方法を用いて脳機能画像の撮像を行い脳の運動野が活性化されることを確認する。第3は、運動に必要な筋肉および周辺の血管について、安静時と想像時の状態を様々な撮像方法を用いて撮像を行う。第4は、第3の研究から得られた画像に差分処理などを施し、想像による身体の変化を画像として得る。 本年度においては、第1、第2および第3の研究の一部を行った。 第1および第2の研究結果:臨床用MRI装置を用いて、脳機能画像の撮像に悪影響を与えない範囲での身体運動(手指の屈曲など)による賦活方法を用いて脳機能画像の撮像を行い、脳の運動野が活性化されることを確認した。また、運動を想像する、という賦活方法を用いて脳機能画像の撮像を行った結果、脳の運動野が活性化されることを確認した。第1および第2の実験について、撮像時の心拍数の変化及び、撮像状態をビデオに記録し検討した結果、撮像状態(賦活時及び安静時)変化に伴う明らかな心拍数の変化は、認められなかった。 第3研究の状況報告:高次元な身体運動(歩行、自転車漕ぎやスキーなど)についてイメージトレーニングを行った後、上記の運動に必要な筋肉および周辺の血管の安静時および想像時の状態を様々な撮像法を用いて撮像を行っているが、現有臨床用MRI装置による超高速撮像法については、満足できる画像が出ておらず、現在、撮影条件の最適化や、他の撮像法の検討を行っている。
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