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1999 Fiscal Year Annual Research Report

吻合部肥厚内膜内に発生する血管新生に関する実験的研究

Research Project

Project/Area Number 11770667
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

佐久田 斉  琉球大学, 医学部・附属病院, 助手 (80244309)

Keywords内膜肥厚 / 血管新生 / 血管吻合 / 縫合糸 / 血流測定
Research Abstract

イヌ異常血流モデルを作成し、自家静脈バイパス術前後における血行動態変化を観察し、縫合材料、縫合法による差を検討した。イヌ成犬を全身麻酔下に後肢膝窩動脈本幹およびdistal caudal femoral arteryを除く大腿動脈分枝を結紮した。電磁血流計による血流波形は0またはI型の正常波形からIIまたはIII型の異常波形へ変化した。平均血流量は結紮前の20-30%へ低下し、末消抵抗は結紮前の8-12倍へ上昇した。2-3週間後に再度測定を施行した。結紮後値に比較して軽度の血流量増加と末梢抵抗の減少を認めたが、結紮前値に回復する例はなかった。引き続き自家静脈片(大腿静脈)を用いて大腿動脈バイパス術を施行した。中枢側吻合部は端々、末梢側吻合部は端側吻合とし、血管吻合には非吸収性血管縫合糸または吸収性血管縫合糸を用いた通常の血管吻合法および非貫通性縫合法(VCS clip)を用いた。バイパス後の血流波形はII型で、平均血流量は結紮前の40-80%、末梢抵抗は結紮前の2-5倍であった。縫合糸による差は認めなかったが、非貫通性縫合法においては平均血流量が少ない傾向にあった。一方、結紮処理を施さない正常血流群においては、バイパス前後における血流波形の変化を認めなかったが、軽度の血流量の減少と末梢抵抗の上昇を認めた。吻合操作による内腔狭窄と血管のスパズムが原因と考えられた。

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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