2000 Fiscal Year Annual Research Report
肝再生時肝類洞内皮細胞構築と血管新生制御物質の影響に関する実験的研究
Project/Area Number |
11770693
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Research Institution | Shimane Medical University |
Principal Investigator |
小野 隆司 島根医科大学, 医学部, 助手 (50304267)
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Keywords | 肝再生 / 血管新生 / 血管新生因子 / VEGF / flt-1 / flk-1 / angiopoietin / Tie-1 |
Research Abstract |
70%肝切除術後ラット再生肝を用いて、肝細胞、内皮細胞の増殖をbromodeoxyuridine(BrdU)の取り込みで評価した。RECA-1抗体を用いて内皮細胞を免疫染色し、類洞内皮細胞の肝組織中に占める割合をmicrovessel density(MVD)として画像解析により評価した。肝細胞および内皮細胞によるBrdUの取り込みは、各々肝切除後24時間、72時間にピークをみとめた。MVDは肝切除前8.4%から72時間5.6%(p<0.05,vs.肝切除前)まで減少し96時間には8.0%(p<0.05,vs.72時間)と増加を認めた。肝細胞の増殖により内皮細胞の肝組織に占める割合は72時間まで低下した。類洞内皮細胞の増殖は肝切後72時間がピークで、24時間後に類洞形成はピークを示した。血管新生因子とその受容体のmRNAの発現をRT-PCRを用いて解析した。VEGFは肝切後48時間から増加を認め(P=0.0435vs.Oh)、72時間でピークに達した(P=0.0339vs.Oh)。angiopoietin-1は肝切後72時間から増加を認め(P=0.0163vs.Oh)、96時間にピークに達した(P=0.0470vs.Oh)。flk-1は肝切後48時間から96時間に増加を認めた。angiopoietin-2は肝切直後から増加を認め、以後漸増し168時間にピークに達した。flt-1は肝切後24時間にピークに達した(P=0.0143vs.Oh)。flk-1は肝切後48時間から増加を認め(P=0.0090vs.Oh)、48時間から120時間まで発現の増加を示した。Tie-1(P=0.0490vs.Oh)、Tie-2(P=0.0413vs.Oh)は共に肝切後96時間にピークを認めた。以上を第35回日本肝臓学会総会、第100回日本外科学会総会で発表した。論文はJournal of Hepatologyに現在in press中である。
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Research Products
(1 results)