1999 Fiscal Year Annual Research Report
気道におけるプロスタグランデインと一酸化窒素の相互作用に関する研究
Project/Area Number |
11770844
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
角山 正博 京都大学, 大学院・医学研究科, 助手 (30273444)
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Keywords | 気道 / プロスタグランデイン / 一酸化窒素 |
Research Abstract |
気道においてシクロオキシゲナーゼ(COX)によって産生される気管支拡張物質であるプロスタグランデインE_2(PGE_2)及びプロスタグランデインI_2(PGI_2)と神経終末から放出された一酸化窒素(NO)の相互作用を検討するために、マウスの摘出細気管支(至適静止張力下で内径約400μm)をミオグラフに固定し、等尺性張力変化を測定した。まず、PGE_2、PGI_2及びNOdonorであるSNAPの細気管支拡張作用を比較検討した。COX阻害薬であるインドメサシン及びNO合成酵素阻害薬であるL-NAMEの存在下で、コリン作動薬であるカルバコールにより細気管支標本を前収縮させ、、PGE_2、PGI_2及びSNAPを累積投与した。、PGE_2はPGI_2及びSNAPよりも約100倍以上強力な細気管支拡張作用を示した。次に、PGE_2がNOの細気管支拡張作用に及ぼす影響を検討した。PGE_2の存在下及び非存在下でSNAPの細気管支拡張作用を調べたところ、、PGE_2はSNAPの細気管支拡張作用を減弱した。現在、PGE_2及び、PGI_2が神経終末からのNOの放出に及ぼす影響を検討するために、化学発光法を用いて放出されたNOの測定を行っている。さらに気管における、PGE_2、PGI_2及びNOの相互作用も検討中である。
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