1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11770873
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Research Institution | Meiji College of Oriental Medicine |
Principal Investigator |
石丸 圭荘 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 講師 (20184567)
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Keywords | 鍼鎮痛 / オピオイド拮抗薬 / ナロキソン |
Research Abstract |
鍼鎮痛は、下行性疼痛抑制系の賦活や種々の内因性オピオイド物質を遊離させ鎮痛を引き起こすものと考えられている。そこで、ラット逃尾潜時(Tail Flick Latency:TFL)および加圧式鎮痛効果測定装置(Randall Selitto Test)を指標にオピオイド拮抗薬を用いて、鍼鎮痛時のオピオイド物質が最も効果的に作用している鍼通電条件を検討した。その結果、平成11年度は、ラットにカラゲニンを左後肢足底に皮下投与し、両後肢の痛覚過敏を生じさせ、経穴(足三里)の皮下前脛骨筋に直径0.20mmの鍼を約10mm刺入し、低頻度(3Hz)および高頻度(100Hz)通電を行った。その結果、低頻度(3Hz)通電では両側で鎮痛効果が見られたが、100Hz通電では、左後肢でのみ鎮痛効果が出現した。また、オピオイド拮抗薬ナロキソンの腹腔内投与により3Hz鍼通電による痛覚過敏の回復は通電終了3時間後に部分的に拮抗され、100Hz鍼通電では5時間後に部分的に拮抗された。一方、3Hz鍼通電による左後肢の痛覚過敏の回復は、ナロキソンの炎症局所への投与により有意に拮抗された。このことから、末梢性オピオイドレセプターが関与した可能性が考えられた。
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Research Products
(1 results)