1999 Fiscal Year Annual Research Report
ラット前立腺におけるエンドセリン濃度・レセプターの加齢に伴う内分泌機能による変化
Project/Area Number |
11770897
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
和田 孝浩 熊本大学, 医学部, 助手 (20284755)
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Keywords | 前立腺 / エンドセリン / エンドセリンレセプター / LH / テストステロン / 加齢 |
Research Abstract |
(1)動物:8週齢SD雄性ラットを以下に示す3群に分け、モデルラットを作製した。 1〕コントロール群 2〕Castration群:外科的に除睾術を行う。 3〕Medical Castration群:LH-RHアナログ(4週毎1mg/kg皮下注)投与を行う。 (2)組織:上記3群のラットを8週間処置した後、断頭屠殺し血液は採取後遠沈した。前立腺は摘出し、重量を測定した。その結果、前立腺重量は1〕コントロール群では 1.7±0.0045g、2〕Castration群では0.0031±0.05g、3〕Medical Castration群では0.903±0.141gであった。 (3)各群の血清LHおよびテストステロン濃度をRIAkitを用いて測定した。その結果、血清LH濃度は1〕コントロール群では 1.18±0.14ng/ml、2〕Castration群では26.23±2.66ng/ml、3〕Medical Castration群では1.33±0.21ng/mlであった。また血清テストステロン濃度は1〕コントロール群では 1.35±0.41ng/ml、2〕Castration群では0.04±0.01ng/ml、3〕Medical Castration群では0.31±0.10ng/mlであった。 (4)エンドセリン濃度測定(各群の血中および前立腺組織中のエンドセリン濃度をRIAを用いて測定する。) (5)エンドセリンレセプターの測定(各群の前立腺エンドセリンレセプターをRadio-labelled binding assayを用い、レセプターの濃度およびサブタイプの割合を測定する。)については以下の理由でまだ測定できていない。 1.科学研究費の交付が昨年12月と遅れたため急速吸引濾過装置をはじめとする設備等の準備が終わっていない。 2.Castration群の前立腺重量は0.031±0.05gと予想以上に萎縮していたためこの組織を用いて前立腺組織中のエンドセリン濃度やエンドセリンレセプターを測定するには組織量が不足であり、このためCastration群のラットモデルそのものを工夫し、検討中である。
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