1999 Fiscal Year Annual Research Report
尿路感染起縁大腸菌タイプ1線毛における新しい機能的異種性に関する基礎的研究
Project/Area Number |
11770911
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
石川 清仁 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (80312114)
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Keywords | 尿路感染症 / 大腸菌 / タイプ1線毛 / 吸着素 |
Research Abstract |
我々は尿路感染起縁大腸菌が保有するタイプ1線毛の吸着素(adhesin)の違いによりprimatesの尿路粘膜上皮に対するbinding siteが異なることを見出し、その違いによるnew type of functional heterogeneityを検討した。平成11年度は、手術時に摘出したヒトの臓器を用いて同様の分類が可能であるかの検討した。 1)当院泌尿器科で手術時に摘出されたヒトの臓器(腎・尿管・膀胱・尿道・前立腺など)を凍結標本として保存した。 2)タイプ1線毛保有大腸菌であることを確認の上、蛍光染色を施した。 3)蛍光顕微鏡を用いてbinding siteを観察し、primatesとの相違を検討する。その結果、腎・膀胱については明らかな違いは認められなかった。尿管・尿道についてはprimatesの場合にもunexpected bindingが認められており、慎重に症例を重ねている。前立腺は更に構造と感染成立の機序が複雑なため現在までに一定の傾向を掴めていない。これらの研究結果は、第87回日本泌尿器科学会総会、94^<th>American Urological Association(USA)、第8回日本腎泌尿器科疾患予防医学研究会、第8回日本小児泌尿器科学会総会、第49回日本泌尿器科学会中部総会で報告した。
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