1999 Fiscal Year Annual Research Report
dendriticcellによる養子免疫細胞の腫瘍特異的免疫応答の誘導
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11770953
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
大久保 貴司 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (40271241)
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Keywords | dendriticcell / CD34 / 腫瘍免疫 |
Research Abstract |
CD34陽性細胞からDendritic cellへと脱分化させることが可能であるが、まずCD34陽性細胞を安定して採取する必要がある。臍帯血中にはCD34陽性細胞が多く存在することが知られており、臍帯血からCD34陽性細胞を分離する方法を検討した。 その方法として密度勾配遠心分離法および磁気抗体カラム法を用いた。RPMI1640倍地またはEDTA/PBSを用いた密度勾配遠心分離法により単核球を分離。さらにヒトIg、ハプテン標識マウス抗CD34抗体を用いて磁気抗体カラム法でCD34陽性細胞を分離した。陽性率を確認の確認にはFACSを用いた。約60mlの臍帯血、5検体を検討した。密度勾配遠心分離法により得られた単核球は0.16〜3.0×108個であった。このうちCD34陽性細胞率は0.02〜0.75%であった。さらに磁気抗体カラム法により分離した後の単核球では、CD34陽性細胞率は50.8〜66.4%であった。これはCD34陽性細胞1.2〜7.0×10個に相当した。採取できるCD34陽性細胞に差が生じる原因として、まず単核球に採取量に問題があると考えられた。遠心分離時に細胞が凝集していまうため、EDTAを添加し凝集を防止できた。さらに分離操作にじかんを要すると温度上昇のため細胞が凝集してしまうため採取量に差が生じると考えられた。これらの問題を解決し、さらにCD34陽性細胞を分離しDendritic cellへと脱分化の検討、および抗腫瘍効果の検討をしたい。
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