1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11770988
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
平野 滋 京都大学, 大学院・医学研究科, 助手 (10303827)
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Keywords | 痙攣性発声障害 / ジストニア / 発声障害 / ポジトロン断層法 / 脳機能画像 / 補足運動野 |
Research Abstract |
痙攣性発声障害、ジストニアの患者の発話機構をポジトロン断層法を用いて検出した。その結果、痙攣性発声障害患者においては、通常みられるはずの補足運動野の活動が認められなかった。補足運動野は運動のプログラミングをおこなう場とされ、この部位の障害があると自発的な発話が障害をうけることが知られている。痙攣性発声障害の一因にこの補足運動野の機能異常が関与している可能性が示された。ジストニアでは逆に補足運動野の活動が強く観察され、いわゆる痙攣性発声障害とは異なるメカニズムがあるものと考えられた。今後さらなる症例での検討が必要であるが、これらの疾患の病因が捉えられる可能性がでてきたものと考えられる。
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[Publications] 平野 滋,他: "機能性発声障害に対する喉頭枠組み手術"耳鼻咽喉科臨床. 93. 53-60 (2000)
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[Publications] 楯谷一郎,平野 滋,他.: "視覚・触覚による言語中枢処理機構-文献的考察-"耳鼻咽喉科臨床. 93. 157-165 (2000)
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[Publications] 井上真郷,庄司和彦,児島久剛,平野 滋,他: "脳機能画像の3次元再構築"日本耳鼻咽喉科学会会報. 102巻. 971-975 (1999)
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[Publications] Kojima H,Hirano S,et al.: "Anatomic study for posterior medialization thyroplasty"Ann Otol Rhinol Laryngol. 108. 373-377 (1999)