1999 Fiscal Year Annual Research Report
マウス免疫寛容モデルを用いた鼻アレルギー病態の解明
Project/Area Number |
11771005
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Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
吉田 和秀 大分医科大学, 医学部, 助手 (10305055)
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Keywords | 鼻アレルギー / 免疫寛容 / マウス |
Research Abstract |
1)マウスアレルギーモデルの作成 BALB/cマウスを用いて,OVA感作アレルギーモデルを作製した。過去の報告に従い,OVA type7(4μg/mg)をPBS・水酸化アルミニウムに溶解し,腹腔内に注射した。さらに,14日目にOVA type7(1μg/mg)をPBSに溶解し,同様に注射し,18日目にOVA type7(1μg/mg)を経口注入した。3,7,14,18,21,25,28日目に血清を採取し,総lgE,OVA特異的lgEをELISA法により測定した。 総lgEは21,25日目に抗体価のピークを認める抗体価の増加を認めたが,OVA特異的lgEは25日目に軽度の抗体価の増加を認めるのみであった。 総lgE値の増加から感作モデルの作製に問題はないと考えられたが,OVA特異的lgEのELISA法に問題があるものと考えられた。 2)マウス経鼻免疫寛容モデルの作成 上記のアレルギーモデル作製に先だって,感作5日前から4日間OVA type7(10mg/mg)を10μl経鼻投与した。感作21日目の血清を採取し,総lgE,OVA特異的lgEをELISA法により測定した。 総lgEは非経鼻投与群に比して明らかな低下を認めたが,OVA特異的lgEは変化なかった。 上記と同様にOVA特異的lgEのELISA法に問題があるものと考えられた。
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