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1999 Fiscal Year Annual Research Report

頭頚部癌転移リンパ節の被膜外浸潤をきたす因子についての臨床病理学的研究

Research Project

Project/Area Number 11771027
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

坂田 一成  久留米大学, 医学部, 助手 (90235151)

Keywords被膜外浸潤 / p53 / Ki-67 / PD-ECGF / VEGF
Research Abstract

転移リンパ節の被膜外浸潤に関する臨床的研究の第一段階として、下咽頭癌を対象として、癌遺伝子のp53、増殖のマーカーであるKi-67、血管増殖因子であるPD-ECGF/dThdPaseとVEGFについて検討した。組織はパラフィン包埋された組織を用いた。対象は根治治療を行い、局所再発のない下咽頭癌71例(T1:2、T2:25、T3:21、T4:23)である。一次抗体には上述の4種類を用いた。免疫染色にはLSAB kitを使用した。判定はp53は癌細胞の中で陽性細胞が1%以上のものを陽性とし、Ki-67、PD-ECGF、VEGFは癌細胞の400個中で陽性細胞が10%以上のものを陽性とした。71症例を無再発48例、遠隔転移死(以下、M死)12例、リンパ節死(以下、N死)11例にわけて、これらの陽性率(陽性の症例の割合)を調べた。
p53では、全体で52%で陽性で、N死45%、M死67%、無再発50%であった。Ki-67では全体で34%で陽性で、N死36%、M死25%、無再発35%であった。PD-ECGFでは全体で68%で陽性で、N死82%、M死75%、無再発63%であった。さらに、VEGFでは全体で65%で陽性で、N死64%、M死75%、無再発63%であった。
いずれのパラメータでも無再発、N死、M死の間に有意差は認められなかった。今後、これらのパラメータと被膜外浸潤の種々のパラメータとの関係を検討していく予定にしている。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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