1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11771063
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
丸岩 太 宮崎医科大学, 医学部, 講師 (70209691)
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Keywords | 虹彩色素上皮 / 常在電位 / Kチャンネル |
Research Abstract |
網膜色素上皮の障害される疾患、加齢黄斑変性などにおいて培養された虹彩色素上皮が移植され有効な治療としての可能性が言われている。虹彩色素上皮の電気生理学的な特性が網膜色素上皮と近いものかの検討を豚眼を用いて検討している。豚の摘出眼球(清潔な状態で低温保存)より虹彩色素上皮と網膜色素上皮を分離し、Millicell-HA cellwellに単層構造をつくるように培養をおこなう。現在、摘出眼球から虹彩を切除し機械的に虹彩上皮を分離し培養しており、約1週間分離培養したものから、遊離してきたもののみをMillicel-HA cell wellにうつし約1ヶ月から2ヶ月培養している。組織抵抗が約200ohm.cm2以上になるまで培養している。培養されてMillicell-HA cellを特注のUssing chamberに固定し常在電位記録と細胞内記録(apical膜とbasal膜の膜電位)をしている。常在電位は現在約lmV程度であり、膜電位はapical膜-50mVである。現在これらのK channel特性をBa2_+などのブロッカーに対する反応により濃度依存の反応よりKd値をもとめチャンネルタイプの検討をおこなう。この実験には長時間の環流に耐える良好な組織抵抗をもった単層が必要であり、現在進行中である。5mMから2mMのK+にかえた時の網膜にめられるdelayed hyperpolarizationが認められるかも検討中である。
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