1999 Fiscal Year Annual Research Report
実験的緑内障眼における薬物投与による視神経画像および病理組織像の変化と血流の関係
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11771072
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
谷野 富彦 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50217147)
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Keywords | 緑内障 / 視神経乳頭 / HRT / F |
Research Abstract |
目的:最近緑内障の視神経障害は乳頭篩板部の血流障害が関係し神経節細胞がアポトーシスをおこしていることがわかってきた。本研究では実験動物に人工的高眼圧負荷を与え、MRやHRT/Fなどで画像撮影し視神経変化を捉える予定である。 方法:平成11年度は撮影装置の改良と条件設定および実験的緑内障における視神経変化の観察をおこなった。 1.Heidelberg Retinatomograph/Flowmeter(HRT/F)を用いて摘出豚眼の視神経乳頭撮影をおこなった。 2.摘出豚眼角膜輪部に24Gエラスタ針を縫着し、BSSプラス(日本アルコン社)に接続し点滴台を眼球に対して30cm水柱、60cm水柱、90cm水柱と上下させた。それぞれの眼圧負荷後5分、10分でHRT/Fにて視神経乳頭部を観察した。 結果:1.摘出豚眼の視神経乳頭撮影は可能であった。ただし、摘出後の時間や保存状態により角膜浮腫が著明となると撮影困難となった。 2.眼圧負荷後、視神経乳頭部はわずかに陥凹した。5分後、10分後では特に大きな変化を認めなかった。負荷の水柱が高ければ高いほど陥凹の程度は大きくなる傾向があったが、眼圧上昇に応じて角膜浮腫が強くなり、視神経乳頭部の観察が困難となった。 結論:HRT/Fによる摘出豚眼の視神経乳頭撮影は可能で、眼圧負荷時間による乳頭陥凹の変化は少なかったが、眼圧による負荷では眼圧上昇に応じてより大きな変形が生じた。
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