1999 Fiscal Year Annual Research Report
網膜血管新生における一酸化窒素(NO)の役割-VEGFとその転写因子に対する影響
Project/Area Number |
11771088
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
尾崎 弘明 福岡大学, 病院, 講師 (50309902)
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Keywords | 網膜血管新生 / VEGF |
Research Abstract |
網膜血管新生を伴うマウス酸素負荷網膜症モデルの作製とVEGF,HIF-1の発現 正常C57/BL6Jマウスを生後7日目に75%の高濃度酸素下に5日間暴露し,正常酸素濃度(比較的低酸素状態)に戻してから5日後(生後17日目)に網膜血管新生が認められた。その網膜血管新生の進展過程において,正常酸素下,75%の高濃度酸素下,低酸素状態下での各時期の眼球を摘出した。血管新生の中心的な促進因子であるVEGFとその転写因子HIF-1の網膜での発現をin situ hybridizationと免疫組織染色,ウェスタンブロット法にて検討した。その結果,VEGFのmRNAは低酸素状態となって6時間後に内顆粒層において発現が亢進し,その後やや低下して24時間後に正常のレベルに戻った。HIF-1も内顆粒層に発現が認められ,定量的検討では低酸素状態になってから2時間後にピークを示し,VEGFと同様に24時間後に正常酸素下と同様の発現レベルに戻った。現在,同時期における一酸化窒素の発現をmRNA,蛋白レベルにて検索中である。
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