1999 Fiscal Year Annual Research Report
Notchシグナル系の脊椎動物発生における役割の解析
Project/Area Number |
11771107
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
坂本 啓 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (00302886)
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Keywords | Notch / トリ / in ovo electroporation / 初期発生 / 神経管 / Delta / Serrate |
Research Abstract |
トリ胎児cDNAライブラリからNotch-1、Serrate-1のクローニングを行い、ORF全長を得た。次にNotch-1、Delta-1、Serrate-1遺伝子あるいはそのdeletion constructを発現プラスミドに入れ、in ovo electroporationによりトリ胎児神経管に強制発現させ、内在性のNotch-1、Delta-1、Serrate-1の発現に与える影響をin situ hybridizationにより調べた。その結果、Delta-1の細胞内ドメインのみを欠く膜局在型deletion construct(Dalta-d1)の強制発現により、Serrate-1の発現が増強することが分かった。野生型のDelta-1や、膜貫通ドメインまで削った分泌型Delta-d2に発現増強作用はなかったが、Serrate-1の細胞内ドメインを削ったdeletion constructには、同様に内在性のSerrate-1の発現を増強する作用があることが分かった。また、Delta-d1とconstitutive active Notch(NICD)との共発現でこの発現増強作用は抑制されることも分かった。我々はNotchとDeltaあるいはSerrateがcell-autonomousに相互作用し、Serrate自身の発現制御を含むNotchシグナル伝達を行っている可能性を考え、その検証を行っている。免疫沈降法により、Notch-DeltaあるいはNotch-Serrateに結合能があることが確認されたが、現在これが隣接する細胞間における結合か、同じ細胞膜上での結合かを検証している。
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Research Products
(1 results)