1999 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌細胞におけるPTHrP遺伝子の活性型ビタミンDによる転写調節の機構
Project/Area Number |
11771164
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Research Institution | Ohu University |
Principal Investigator |
阿部 匡聡 奥羽大学, 歯学部, 講師 (10254872)
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Keywords | 口腔癌細胞 / PTHrP / プロモーター / レチノイン酸 |
Research Abstract |
Northern blot解析により、all trans-retinoic acid(tRA)は、口腔癌細胞HSC-3のPTHrPmRNA発現を用量依存的に抑制することが明らかとなった。また、10^<-9>〜10^<-7>において、tRAと9-cis-retinoic acidの作用を比較したところ、同程度の抑制効果を示した。さらに、tRAの作用のtime course(0〜24h)を検討したところ、1hからPTHrPmRNA発現量の有意な低下がみられ、12hで発現抑制は最大となり、24hにおいても同様な抑制が持続していた。 次に、ヒトPTHrP遺伝子に存在するプロモーターのうち、HSC-3細胞において最も使用頻度の高いプロモーターであることが判明した下流プロモーター(P3)の領域を含む1.37kbの遺伝子フラグメントを、HSC-3細胞から調製したゲノムDNAを用いて、proofreading機能を有するDNAポリメラーゼを使用したPCRにより増幅した。増幅した遺伝子フラグメントを、A-tail付加を施した後、pCR2.1vectorを用いてクローニングした。dideoxy chain-termination法により、塩基配列を確認した。そして、クローニングした遺伝子フラグメントをluciferase vectorの上流に組み込んだ。
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