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2000 Fiscal Year Annual Research Report

難治性根尖性歯周炎局所における血管内皮細胞の一酸化窒素合成および同阻害剤の検討

Research Project

Project/Area Number 11771191
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

武市 収  日本大学, 歯学部, 助手 (10277460)

Keywords一酸化窒素 / 誘導型一酸化窒素合成酵素 / 難治性根尖性歯周炎 / LPS / インターロイキン1β / インターフェロンγ / 血管内皮細胞 / レーアルギニン誘導体
Research Abstract

本研究では、排膿の止まらない難治性根尖性歯周炎の病態を把握する目的で、血管内皮細胞による一酸化窒素(Nitric Oxide:NO)合成能に関する病理組織学的、分子生物学的検討を行った。また、NO合成阻害剤によるNO合成の抑制効果を比較することで、治療薬としての可能性を検討することを計画した。昨年度は、難治性根尖性歯周炎患者から採取した根尖部病巣組織を試料とし、血管内皮細胞による誘導型NO合成酵素(inducible NO synthase:iNOS)の産生ならびにIL-1あるいはE-セレクチン(CD68E)の産生を確認した。本年度は血管内皮細胞を分離したのちNOならびにiNOS産生を検討し、加えてNO合成阻害剤の効果について検索したところ、以下の結果を得た。
1. 臍帯静脈をコラゲナーゼ処理し、得られた細胞浮遊液から通法に従い臍帯静脈血由来血管内皮細胞(HUVEC)を採取した。
2. P.gingivalis-LPS、IL-1およびインターフェロンγによる混合刺激を行ったHUVECを用いてGriess試薬または免疫染色によって検索したところ、NOならびにiNOSの産生を認めた。
3. 2.の培養HUVECにL-アルギニン誘導体(L-NMMA、L-NIO)を加えたところ、コントロールに比較して著明なNO合成の低下を認めた。
4. 2.で得られた培養HUVECからRNAを採取し、ヒトiNOS特異的プライマーを用いたRT-PCR法による遺伝子発現を検索したところ、そのほとんどで明らかなiNOS遺伝子の発現が確認された。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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