2000 Fiscal Year Annual Research Report
半導体レーザーを用いたう蝕診断装置の確立とその応用
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11771202
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
佐久間 恵子 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (80221274)
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Keywords | う蝕診断法 / DIAGNOdent / 象牙質 / 脱灰 / コラゲナーゼ / 着色 / エナメル質の厚さ / 感染歯質の除去 |
Research Abstract |
これまでに申請者らはDIAGNOdent^<TM>を用いたう蝕診断装置の基礎的な研究として牛歯エナメル質や象牙質に対して人工的に酸で脱灰のみさせた場合にDIAGNOdent^<TM>の測定値はほとんど反応を示さないこと、また脱灰した象牙質に烏龍茶で着色させると高い値を示すことを報告した。しかしう蝕検知液の染色には反応を示さなかった。このことから、脱灰による無機質の変化に加えて有機質に何らかの影響(色的な要素も含め)を与えることによって数値が上昇する傾向が示唆されたので、さらに牛歯象牙質を酸で脱灰した試料にコラゲナーゼを作用させ変化をみた。その場合、試料表面のコラーゲン量が減少するに従いDIAGNOdent^<TM>の測定値は高くなる傾向が認められた。また、コラゲナーゼ作用後烏龍茶で着色を施すと、コラーゲンの量が多いほどを着色を示し、その着色の程度が強いほどDIAGNOdent^<TM>は高い値を示す結果を示した。臨床ではエナメル質が崩壊していない状態で存在するう窩の測定においてエナメル質層が介在することで測定値に影響を及ぼしていると考えられるので、エナメル質の厚さが及ぼす影響についての実験を行った。その結果、切削前にDIAGNOdent^<TM>の測定値が20以下であっても切削つまりエナメル質の厚さが減少するにつれて数値が上昇する傾向があり、またその値が30以上に上昇するにはエナメル質の厚さが1.5mm以下であることが多いことがわかった。申請者らはさらにLussiらの基準を参考に臨床的診断を行いつつその評価を、またう蝕検知液を併用しながら感染歯質の除去のガイドとしても応用し、臨床的なデータを継続的に収集しており、今後もデータを増やして行く予定である。
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Research Products
(9 results)
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[Publications] 高橋亨典: "DIAGNOdent応用に関する基礎的研究 第1報 ヒト抜去歯小窩裂溝う蝕に対する反応"日本歯科保存学雑誌. 41・秋季. 99 (1998)
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[Publications] 佐久間恵子: "DIAGNOdent応用に関する基礎的研究 第2報 脱灰牛歯象牙質に対する反応"日本レーザー歯学会誌. 10・1. 83 (1999)
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[Publications] 高橋亨典: "う蝕診断装置DIAGNOdent^<TM>の臨床的評価"愛知学院大学歯学会抄録集. 54. 9 (1999)
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[Publications] 須崎明: "DIAGNOdent応用に関する基礎的研究 第3報 脱灰・コラゲナーゼ処理した象牙質に対する反応"日本歯科保存学雑誌. 42・秋季. 89 (1999)
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[Publications] AKIRA SUZAKI: "Study on efficacy of caries diagnosis"JOURNAL OF DENTAL RESERCH. 79Special Issue. 198 (2000)
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[Publications] 須崎明: "DIAGNOdent応用に関する基礎的研究-脱灰・コラゲナーゼ処理した象牙質に対する反応-"日本歯科保存学雑誌. 43・1. 200-207 (2000)
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[Publications] 松井治: "新たなコンセプトに基づいたう窩の処理-レーザー診断および新しい齲蝕歯質除去法-"日本歯科医師会雑誌. 52・11. 111 (2000)
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[Publications] 千田彰: "レーザーによるう蝕の診断-DIAGNOdent^<TM>を用いて"日本歯科評論. May2000No.691. 80 (2000)
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[Publications] 佐久間恵子: "DIAGNOdent^<TM>応用に関する基礎的研究 第4報 エナメル質の厚さがう窩の測定に及ぼす影響"日本歯科保存学雑誌. 43・秋季. 152 (2000)