1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11771207
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
川田 哲男 東北大学, 歯学部, 助手 (80292225)
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Keywords | 咀嚼 / 嚥下 / 顎運動 / 咀嚼筋 |
Research Abstract |
咀嚼,嚥下,呼吸の相互メカニズムを解明するにあたり,本年度の前半は,咀嚼,嚥下時の顎運動,甲状軟骨の上下運動および咀嚼筋活動を同時記録し,咀嚼と嚥下の両者の関係について検索した.被験者は正常有歯顎者とし,被験食品は大きさ4段階,硬さ3段階と異なる計12種類の球状寒天とした.筋電図は咬筋,側頭筋,顎舌骨上筋および顎舌骨下筋とした.その結果,咀嚼中には閉口筋と開口筋が相反性に活動するのに対し,咀嚼に引き続き行われる嚥下直前には開・閉口筋がほぼ同時に活動することが明らかとなった.さらにこの開・閉口筋の活動開始点を詳細に分析した結果,活動開始が一番早いのが咬筋,ついで側頭筋,顎舌骨上筋,最後が顎舌骨下筋となり,食物の動態とほぼ一致することが明らかとなった. さらに本年度後半は,同様の方法を用い,食品の性状の違いによる顎運動の変化について検索した.その結果,咀嚼運動中の側方偏位量は食品の大きさに影響を受けるが食品の硬さにはほとんど影響を受けないことが明らかとなった. 以上の結果をもとに,次年度は呼吸との関係を明らかにしていく所存である.
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