1999 Fiscal Year Annual Research Report
咬合機能時におけるインプラント周囲神経の組織形態学的研究
Project/Area Number |
11771236
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
安藤 浩伸 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (40285466)
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Keywords | 口腔インプラント / 神経線維 / 組織形態計測 / 咬合 |
Research Abstract |
近年,骨内インプラントは,生体適合性・組織親和性についての基礎的研究が進み,さらに埋入器具・術式などのシステムの確立により,歯科臨床における欠損補綴の一選択肢として良好な成績を収め評価されている.現在までインプラント埋入後の治癒過程中の組織学的検索は行われて来たが,その後の咬合負荷という臨床では最も問題となる事項についての分析および神経線維の変化等について明らかにされていない.そこで本研究では,咀嚼機能下におけるインプラント周囲の神経線維の走行や分布について病理組織学的検索,組織形態学的検索およびコンピューターを使った三次元立体構築を行い,様々な角度から評価,考察を行うことを目的とした.平成11年度は,Osseointegration型とBiointegration型の2種類のインプラントを実験動物(イヌ)の下顎骨に埋入,上部構造を装着後,咬合圧を負荷した.抜歯後4カ月の治癒期間を設けた後,両側抜歯相当部に2種類のインプラント(Osseointegration型のチタン製インプラントとBiointegration型のHAcoatingインプラント)を計4本臨床術式に準じて埋入した.インプラント植立から10週後に2次手術と上顎対合歯の支台歯形成および上下顎の印象採得を行い,上顎連結冠に付与した突起とインプラント上部構造体が垂直的負荷のかかるようにまた前歯部の挙上が2mmになるように咬合接触を口腔内で調整し,植立から12週後に金銀パラジウム合金で作製したインプラント上部構造と上顎連結冠をレジンセメントで接着し,咬合負荷を開始した.また,咬合負荷を与えないものをコントロールとし,2次手術後からプラークコントロールを週5回0.2%グルコン酸クロルヘキシジンを塗布した歯ブラシにて行った.
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