1999 Fiscal Year Annual Research Report
全心疾患および院内感染の原因菌とデンチャープラーク中の細胞叢の関連について
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11771246
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
後藤 治彦 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (70307875)
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Keywords | デンチャープラーク / 抗菌性 / Candida albicans |
Research Abstract |
現在、当付属歯科病院来院患者と、老人病院における患者の中で健常歯列者および義歯装着者かつ本研究に協力を得られる患者の選定を行っている。それと平行し、in-vitroにおいてデンチャープラーク中の細菌叢の起因菌とされるCandida albicansを用い、キダチアロエ成分、強酸性水等を使用した殺菌、消毒の効果を検討している。キダチアロエ成分に関しては、瀉下作用等医科的分野の論述は多数あるが、口腔領域への応用についての論述は殆ど無いことに着目した。キダチアロエ成分の中には抗菌性を示す物質も含まれているとの報告もあるが、それらの成分の中には非水溶性を示すものもあり、抗菌性に影響することなく、かつアロエ成分を溶解する溶液および濃度の検討等を行なっている。強酸性水については、現在、電気分解し精製したものが殆どであるが、今回使用した強酸性水は、海底の腐食土層より得た腐食物質を用いた天然強酸性水(有機腐食酸)である。この強酸性水は、電気分解により精製した強酸性水と比較し、pH3程度でさらには塩素を含まないなどの成分的な違いが報告されていることに着目した。今後はこれらを用い、口腔細菌叢の検討結果にもとづき作用させる菌種を増やしていき、どの程度の殺菌消毒効果が得られるかの検証を行なっていく。今現在、これら殺菌消毒の検討においては、特に天然素材物質に着目して行なっており、その他抗菌性が報告されている天然素材物質についても検証を行なっていく予定である。
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