1999 Fiscal Year Annual Research Report
鎮静剤と鎮痛剤のGABA_A受容体機能に対する相互増強作用
Project/Area Number |
11771288
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
工藤 勝 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (90244863)
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Keywords | GABA_Aレセプター / 鎮静剤 / 鎮痛剤 / 薬剤相互作用 / 運動機能低下 / 鎮痛効果 / 血中カテコラミン |
Research Abstract |
鎮静剤と鎮痛剤の相互増強作用の程度を,鎮静効果・運動機能低下は小動物用踏み車を用いて評価した。すなわち,ベンゾジアゼピン系薬剤のミダゾラム鎮静量と鎮痛薬である塩酸ペンタゾシンの相互作用を検討・観察した。 その結果,踏み車に乗っていられる時間には統計学的に有意差を認めなった。しかし,極端に運動機能が低下し,踏み車に乗ることが出来ないラットがいた事実もある。したがって,次年度は投与量を多量及び少量と変えて実験する必要がある。圧刺激鎮痛効果測定装置を用いて評価した鎮痛作用には,相加的な効果増強の傾向を認めた。しかし,実数値の偏差が大きく,実験数を重ねる必要がある。 一方,生化学的実験の脳シナプトニューロソーム画分に含まれるGABA_A受容体複合体への^<36>Cl^-取り込み機能を確認実験を終了した。次年度には各種鎮痛剤・鎮痛剤の^<36>Cl^-取り込み機能への影響を検討する。なお,踏み車を用いて評価した後に,血中カテコラミン濃度を高速液体クロマトグラフィを用いて検出・定量する予定でしたが,採血方法などに問題があり中断している。今後は別に実験系にて,血中カテコラミン濃度を高速液体クロマトグラフィを用いて検出・定量することに予定を変更し,実験を遂行したい。
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