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2000 Fiscal Year Annual Research Report

新規マクロファージ活性化因子のDMB A誘発ハムスター舌癌に対する抗腫瘍効果

Research Project

Project/Area Number 11771304
Research InstitutionHyogo Medical University

Principal Investigator

岸本 裕允  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (30291818)

Keywordsマクロファージ活性化因子 / ビタミンD結合蛋白 / 口腔癌 / 免疫療法
Research Abstract

ヒト血清中のビタミンD3結合蛋白を,B細胞由来のβ-ガラクトシダーゼとT細胞由来のシアリダーゼで順次処理することによって,マクロファージの活性化を強力に誘導する新たな因子としてのGcMAFを生成した.口腔癌モデルとして,化学発癌剤であるジメチルベンツアントラセン(DMBA)によるハムスター舌発癌系を用いて,GcMAFによる発癌抑制効果および抗腫瘍効果を検討した.前年度の研究では,GcMAF投与群と非投与群の間で扁平上皮癌の発生率で差を認めなかったものの,GcMAFの投与によって,わずかながら腫瘍発生の遅延効果を認めた(平均14.4週vs13.2週;NS).また,GcMAF投与群で若干の生存期間の延長を認めた(平均32.5週vs30.7週;NS).また,in vitroにおける検討として,ハムスター腹腔マクロファージとハムスター頬粘膜癌由来培養細胞株(HCPC-1)の混合培養における活性化されたマクロファージの細胞障害性をクロム放出試験を用いて検討したが,殺細胞効果は明らかではなかった.今年度は動物種による影響を考慮し,ハムスター血清中から得たビタミンD3結合蛋白からハムスターDBPMAFを生成した.ヒトではβ-ガラクトシダーゼとシアリダーゼによる処理が必要であるが,β-ガラクトシダーゼのみでもMAF活性を発現することを,ハムスター腹腔マクロファージを用いたチトクロームC還元法による活性酸素生成能で確認できた.なお,β-ガラクトシダーゼ単独処理による活性の発現はマウス由来のDBPMAFで報告されている.この新規ハムスターDBPMAFによって,GcMAFと同様,in vitroにおいては濃度依存性に,in vivoにおいては注射後の時間経過に応じたハムスター腹腔マクロファージの活性化が確認できた.現在,ハムスターDBPMAFを用いたハムスター舌発癌系における発癌抑制効果および抗腫瘍効果を検討中である.

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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