1999 Fiscal Year Annual Research Report
下顎頭リモデリングにおけるオステオポンチン蛋白の機能の解明
Project/Area Number |
11771320
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
杉山 拓紀 広島大学, 歯学部, 助手 (10294571)
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Keywords | オステオポンチン / 下顎頭 / リモデリング / 軟骨細胞 / ラット |
Research Abstract |
骨基質タンパクであるオステオポンチン(OPN)は、骨基質の石灰化や破骨細胞の接着に関与することが指摘されている。OPNの局在は、大腿骨や脛骨などの骨および軟骨組織においては報告されているが、下顎頭におけるOPN局在は不明であった。そこでラットを用いて下顎頭におけるOPNの局在をOPN抗体による免疫組織化学的に明らかにした上でTRAP染色による破骨細胞の検出を行い、正常時の下顎頭のリモデリングにおけるOPNの機能について検討した。生後7日齢のラット下顎頭においてOPNは主に皮質骨と骨梁に認められた。一方、生後28日齢のラット下顎頭においては前述の部位に加え、最下層の肥大軟骨細胞においてもOPNが認められた。また、OPNが発現している肥大軟骨細胞に接してTRAP陽性の破骨細胞が認められた。これらの結果より、下顎頭のリモデリングにおいてOPNが重要な役割を果たしている可能性が示唆された。
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