2000 Fiscal Year Annual Research Report
小児における唾液ペルオキシダーゼ活性と口腔内環境との関係
Project/Area Number |
11771339
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
西岡 孝浩 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (30305825)
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Keywords | 唾液 / ペルオキシダーゼ / 齲蝕 / 齲蝕活動性試験 / CSI / 小児 |
Research Abstract |
我々は、4歳から6歳までの男女約40名を対象に唾液採取と齲蝕活動性試験を行った。その結果に基づき統計処理を行ばい、唾液ペルオキシダーゼ活性と齲蝕との関係について研究し、興味ある知見を得た。。 CSIの結果は、最低値0最高値75平均値14.51であった。唾液に含まれるチオシアン酸の濃度とpHを測定したところ、チオシアン酸の濃度はCSI=0の群では最低値7.07mM、最高値8.53mM、平均値8.02mM、CSI=+の群では最低値6.76mM、最高値8.55mM、平均値7.96mMであり、pHはCSI=0の群では最低値7.07、最高値8.53、平均値8.02、CSI=+の群では最低値6.76、最高値8.55、平均値7.96であった。このCSI=0とCSI=+の2群についてt検定を行ったところ、両者には有意差は見られなかった。 pH8と6における唾液ペルオキシダーゼ活性とチオシアン酸濃度とCSIの3種に関してそれぞれの相関関係を求めた。すると唾液ペルオキシダーゼ活性とチオシアン酸について直線回帰分析を行ったところ、有意な正の相関が認められた。また唾液ペルオキシダーゼ活性とCSIにおいても有意な正の相関関係がある事がわかった。 齲蝕活動性試験ではCSI=0とCSI=+との間で比較しt検定を行ったところ、Lactobacillusでのみ有意差を認めた。またDentcult【○!R】の判定と唾液ペルオキシダーゼの活性の間には、Lactobacillusでのみ有意な正の相関関係があった。
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