2000 Fiscal Year Annual Research Report
抑制的対応法が患児に及ぼす影響とその消去法について
Project/Area Number |
11771351
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
河合 利方 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (30308788)
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Keywords | ストレス / 17-OHCS / 17-KS-S / カテコールアミン |
Research Abstract |
ストレスの評価として近年,全日のストレスを測定する指標として用いられている17-OHCSを短時間測定し,従来用いられてきたカテコールアミンによるストレス計測結果と比較検討することにより,一般臨床での短期間測定の有用性について検討した。また,ストレスの修復関連因子とされている17-KS-Sを計測し回復の推移についても検討をおこなった。 今回の検討では,歯学部の学生7名を対象とし,全顎のスケーリングを行い,術前,術後に尿を採取し,17-OHCS,17-KS-S,カテコールアミン(アドレナリン,ノルアドレナリン,ドーパミン)およびカテコールアミン量の是正のためのクレアチニンを計測した。 結果 1.アドレナリン術前値18.8(ng/mg・Cr),術後値18.7(ng/mg・Cr)であり変化率-0.5%,ノルアドレナリン術前値88.4(ng/mg・Cr),術後値80.9(ng/mg・Cr)であり変化率8.5%,ドーパミン術前値435.6(ng/mg・Cr),術後値390.4(ng/mg・Cr)であり変化率-10.4%であった。 2.17-OHCS術前値は12.8mg/l,術後値10.5mg/lであり変化率-18.0%,17-KS-S術前値は,8.5mg/l,術後値9.2mg/lであり変化率8.2%であった。 考察 今回の検討により17-OHCSは,カテコールアミンと同様の変化を示すことが明確となった。また,修復関連因子である17-KS-Sは,17-OHCSやカテコールアミンを逆の変化を示した。これは17-KS-Sの健康時に高値を示し,健康を失うことにより低下する特性が明確に表出したものと考えられた。これにより17-OHCSおよび17-KS-Sの短期間測定が有用である可能性が認められた。
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Research Products
(1 results)