1999 Fiscal Year Annual Research Report
歯周病原性細菌感染細胞におけるアポトーシス発現に対するリポタイコ酸の影響
Project/Area Number |
11771364
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
室 三之 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (50311931)
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Keywords | Lipoteicholc acid(リポタイコ酸) / Lipopolysaccharide(リポ多糖) / Apoptosis / Actinobacillus actinomycetemcomitans |
Research Abstract |
申請者は,歯周病原性細菌の一部であるグラム陰性菌のActinobacillus actinomycetemcomitansによるマクロファージのアポトーシス発現とその際のマクロファージ細胞膜上のCD14分子の役割を解明してきました。本研究の目的は,これまでのアポトーシスの実験系を用いてリポタイコ酸がリポ多糖(グラム陰性菌外膜を構成する内毒素)処理されたマクロファージと比較して,アポトーシス発現にどのような影響を及ぼすか検討することである。 現在,モデル実験として,マウスマクロファージ細胞株であるJ774.1細胞を用いてリポ多糖およびリポタイコ酸を前処理してから,A.actinomycetemcomitans感染実験を行っておりますが,実験の進行状況として,リポ多糖で前処理したマクロファージにA.actinomycetemcomitansを感染させている段階で留まっております。これまでの結果して,MTTアッセイでの細胞致死活性率およびELISA法でのDNA断片化の抑制率はコントロールと比較して抑制されました。以上のことから,A.actinomycetemcomitans感染マクロファージでのリポ多糖で前処理した細胞は,アポトーシス発現を抑制することが示唆されました。 今後,A.actinomycetemcomitans感染マクロファージでのアポトーシス発現におけるリポタイコ酸で,どのような影響を及ぼすかリポ多糖と比較して詳細に検討していく予定です。
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