1999 Fiscal Year Annual Research Report
在宅要介護高齢者の飲水実態と介護者の飲水に対する知識の行動に関する研究
Project/Area Number |
11771539
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine, School of Nursing |
Principal Investigator |
小松 光代 京都府立医科大学医療技術短期大学部, 助手 (20290223)
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Keywords | 要介護高齢者 / 水分出納 / 飲水援助 / 介護者 |
Research Abstract |
訪問看護ステーションとデイ・サービスセンターから紹介され、調査の趣旨に賛同を得られた在宅要介護高齢者と主たる介護者を対象とし、高齢者の水分出納と介護者の飲水援助実態について、一昼夜24時間の食事・水分摂取量と内容および生活時間、畜尿等の調査を夏期と冬期に実施した。対象者は、62〜98歳と年齢の幅が大きく、ADLレベルは日常生活自立度ランクA〜C、経管栄養法の者や腎機能障害の既往がある者は除外した。 食事中の水分、飲用水、燃焼水から算出した水分総摂取量の平均は夏期2.1±0.8 l、個々でみると1.1〜3.1 lとばらつきが認められた。冬期では2.2±0.7 l、1.5〜3.1 lであった。飲み物の種類は、夏では麦茶、冬期は緑茶の摂取量が最も多く、次いで内服時の白湯や水、牛乳の順であった。介護者の飲水援助実態は、全員が意識的に飲用水や容器の種類、与えるタイミグ等の配慮や工夫をしていた。脱水予防のための水分摂取量の目安を理解する者は約半数であった。また、介護者は、全員が食事時以外にも飲水する習慣を有していた。 以上より、要介護高齢者の水分出納は季節を通じて変化に乏しいことが示唆された。 次年度は、さらにデータを補完し、健康な高齢者との比較や介護者側の要因についても検討していく予定である。
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