1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11771564
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Research Institution | Oita University of Nursing and Health Sciences |
Principal Investigator |
後藤 由美 大分県立看護科学大学, 看護学部, 助手 (70305853)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 文子 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (60305836)
吉留 厚子 大分県立看護科学大学, 看護学部, 講師 (40305842)
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Keywords | 会陰切開 / 剃毛 / 浣腸 |
Research Abstract |
看護者が関わる出産時の医療行為「浣腸・剃毛・会陰切開」に対し、(1)3つの医療行為の有無(2)インフォームド・コンセントの現状(3)医療行為が行われたことに対する産婦の気持ち、などについて調査を実施した。平成11年6月から平成12年1月にかけて、2県、4市町村の乳児健診(4ヶ月)に来所した女性1107名のうち、1003名に自記式調査票を配布し、会場で、及び郵送で回収した。回収数は657名、回収率は65.5%だった。 (1)医療行為が「行われた」と答えた対象者は、会陰切開(帝王切開74名を除く)、416名(71.4%)、剃毛385名(59.1%)、浣腸361名(55.0%)だった。 (2)医療行為に対して、「何らかの説明があった」と答えた対象者は、会陰切開192名(46.5%)、剃毛223名(58.1%)、浣腸243名(67.5%)だった。 (3)医療行為が行われたことに対し、何の説明もなかったが「納得出来た」と答えた対象者は、会陰切開60.8%、剃毛56.0%、浣腸62.3%だった。 (4)出産時に医療行為が行われることに対し、「普通だと思う」と答えた対象者は、会陰切開50.5%、剃毛56.9%、浣腸66.8%だった。 以上の結果より、会陰切開は慣例的に行われていると言え、説明は不十分であると思われる。医療者から産婦への偏った情報の提供があると考えられ、産む側本意の医療行為が行われていないと思われる。
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