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1999 Fiscal Year Annual Research Report

潜在及び顕在学習様式における知覚トレーニングの効果

Research Project

Project/Area Number 11780022
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

関矢 寛史  広島大学, 総合科学部, 講師 (40281159)

Keywords潜在学習 / 知覚トレーニング
Research Abstract

本研究の目的は、環境に存在する規則への適応が求められる知覚運動スキルの学習において、規則に関する教示を学習者に与える顕在学習と、教示を与えない潜在学習の効果を比較することであった。平成11年度の研究においては、まず、実験室における知覚運動課題を用いて、両学習様式の効果を比較した。実験課題は、コンピュータのモニターの上端から下端に向けて移動するターゲット・カーソルを、利き腕によるレバー操作によって移動する被験者カーソルで追跡することであった。レバーの角度を測定する装置及び、そのアナログ信号をデジタル信号に変換し、コンピュータに入力するためのAD変換装置を購入し、実験装置を作成した。ターゲット・カーソルの移動パターンの規則性は、モニター中央部における特定の移動軌跡によってモニター下部における移動軌跡が決定する一定パターンとして設けた。また、モニター中央部における他の移動軌跡に対しては、モニター下部の移動軌跡はランダムなものとした。習得段階の後、保持テストを行った。規則に関する教示は与えなかった潜在学習群に、規則性に気付いた被験者はいなかった。結果は、どちらの群においても、一定パターンがランダムパターンに比べて高いパフォーマンスを示したが、一定パターンに関しては、顕在学習群が潜在学習群に比べて優れたパフォーマンスを示した。これは、規則性に関する教示を与えなくとも、学習が発現するという潜在学習の先行研究の結果と一致するものであったが、教示がパフォーマンスを促進するといえる。今後の課題として、規則の複雑性や、ランダムパターンに対する一定パターンの呈示頻度を変化させた条件において、顕在及び潜在学習様式の効果を検討する必要がある。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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