1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11780024
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
大友 智 群馬大学, 教育学部, 助教授 (90243740)
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Keywords | 体育科教育学 / 授業研究方法 / 質的授業研究 / 量的授業研究 / 学習者行動 |
Research Abstract |
本研究課題は、体育科教育学における授業研究方法の検討を、2年間かけて行うものである。本年度は、来年度における研究成果の展開を視野に入れて、以下の二点から予備的な検討を進めた。 1 量的及び質的体育授業研究方法の理論の検討 第一点目として、量的及び質的体育授業研究方法の理論の比較検討を開始した。我が国における量的体育授業研究、特に学習者行動は、(a)学習者行動に関する記述研究、(b)学習者行動と学習成果の関係、(c)学習者行動と教師行動の関係、(d)学習者行動とその他の授業要因の関係、(5)学習者行動分析法の簡便化、という5つの点から研究が進められていることが明らかであった。 質的体育授業研究についても検討を加えており、来年度も継続して検討を行う。これに関連した内容を、日本スポーツ教育学会第20回記念国際大会において、シンポジストとして発表する予定である(研究課題テーマ:授業研究法の過去・現在・未来-質的研究の立場から-、平成12年11月17日、大阪国際会議場)。 2 質的体育授業研究の体育授業改善に対する寄与の検討 質的体育授業研究の体育授業改善に対する寄与の検討に関して、検討を進めた。この中で、質的研究を進めるためには、当初予想された以上の膨大な時間量が必要とされることが、明らかとなった。ある研究では、データを収集し、そのデータをローデータに変換し、加工するまでに、およそ1年〜1年半程度かけられていたことがわかった。 そのため、この点に関する研究の進め方については、再考する必要が認められた。
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