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1999 Fiscal Year Annual Research Report

加齢に伴うH反射の考察-筋疲労,筋収縮様式,視覚の影響-

Research Project

Project/Area Number 11780049
Research InstitutionOsaka University of Health and Sport Sciences

Principal Investigator

鶴池 政明  大阪体育大学, 体育学部, 講師 (40298831)

KeywordsH反射 / 加齢 / ジンドラスティック方法 / 姿勢 / 脊髄反射の変動性
Research Abstract

本研究では、高齢者12名(71.3±5.6)と若年者12名(24.6±2.2)の電気刺激誘発による表面節電図に見られるヒラメ筋脊髄反射(H反射)の変動の特徴について検査した。検査では、伏臥位と直立位の違った姿勢において最大H波および最大M波の振幅幅値に着目した。結果について、若年群は最大H波および最大M波の両振幅幅値が高齢群に比べ有意に高かった。さらに、若年群では直立位の最大H波および最大M波の振幅幅値が伏臥位に比べそれぞれ有意に減少した。一方、高齢群は双方の姿勢においてそれぞれの振幅幅値に有意な変動が見られなかった。このことから、若年群に比べ高齢群の最大M波値の減少は加齢に伴う運動ニューロンの減少と推測できる。また若年群が伏臥位に比べ直立位においてH反射値を減少させたのに対し高齢群がその値を変動させなかった。このことから、高齢群は脊髄反射において高位中枢神経などによる抑制が少なく、つまり重心動揺の影響を受けているのではないかと推測できる。次に、テニスボールを両手でできるだけ強く握った状態の条件を加え両群間において上記と同じ実験を行った。結果について、ボールを握った状態において高齢群と若年群ではH反射値の変動が姿勢により違った。たとえば高齢群では伏臥位においてH反射値がボールを握ると安静時に比べ有意に高くなった。しかし直立位ではその有意差が見られなかった。逆に、若年群では直立位においてボールを握ることによりH反射値に有意な増加が見られたが、伏臥位では見られなかった。本研究の結果から両群間では脊髄反射において運動ニューロンの興奮の変動性が異なることを示唆している。
なお、最初の本研究成果は第7回日本運動生理学会(開催東京大学)に於いてすでに発表し、また二つ目の研究成果については第47回アメリカスポーツ医学会(ACSM)(インディアナポリス、USA)に於いて発表予定である。

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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