1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11780055
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Research Institution | Nagoya College |
Principal Investigator |
寺田 恭子 名古屋短期大学, 助教授 (20236996)
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Research Abstract |
1999年度においては、東海地方に在住する障害のある女性でスポーツ活動を行っている者及び全国レベルで車いすダンスをスポーツ活動に取り入れている者を中心に、スポーツ活動がQOLの向上に及ぼす影響について調査を行った。また、併せて障害のある女性のスポーツ参加をサポートしている健常者に対する調査も同時に行った。調査内容は調査用質問用紙に沿って質問し回答してもらうこととし、本人の承諾が得られれば会話をテープに録音した。調査は1対1の面接調査法とし、一人あたり30分から60分を目安として行った。調査対象者は名古屋市障害者スポーツセンターを利用者の中から協力して頂ける方に対して行われ、さらに日本・車いすダンス連盟の会員の中で同じく協力が得られる方に対して行われた。なお、日本・車いすダンス連盟の会員に対する面接調査は数人のスタッフを動員し、東京都及び千葉県に行き計3回調査を行った。結果は以下の通りである。 障害のある女性でスポーツ活動を行っている者38名に対して面接調査が行われた。平均年齢は29.8歳である。また、平均スポーツ歴は5.7年、スポーツ種目は(1)車いすダンス、(2)テニス、(3)卓球、(4)水泳、(5)エアロビクスである。調査の結果、スポーツ活動を継続することにより(1)体力の向上がみられた、(2)友人が増えた、(3)生きる目的が見つかった、(4)規則正しい生活が送れるようになったとの回答が全項目それぞれ80%を越えた。またスポーツ活動の参加に必要な内容として(1)移動の問題が解決すること、(2)家族の理解が得られることが多数を占めた。また、家族の理解と協力については、多くの時間と労力を費やしたとの回答もみられた。来年度はスポーツ活動に参加しない(できない)女性に対しても調査を行い研究をまとめる予定である。
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