1999 Fiscal Year Annual Research Report
科学技術と社会との関連を扱う(STS)教育における体系的評価法の構築に関する研究
Project/Area Number |
11780108
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
大辻 永 茨城大学, 教育学部, 助教授 (20272099)
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Keywords | 科学教育 / STS教育 / 評価法 / PISA / 科学技術リテラシー |
Research Abstract |
本研究の初年度にあたる平成11年度は,STS教育の体系的評価法の確立のために不可欠な,今まで各国で行われてきたSTS教育カリキュラムや評価法を収集することを中心に研究を進めてきた。具体的には,カナダ,ブリティッシュ・コロンビア州とオーストラリア,ニュー・サウス・ウェールズ州,ビクトリア州に赴き,下記の研究者を訪問し,資料の収集に当たった。 カナダ Jim Gaskel(University of British Columbia,Canada)他 オーストラリア Peter Fensham(Monash University,Victoria,Australia) Dick Gunstone( 〃 )他 中でも,Program for International Student Achievement(PISA)に携わっているFensham氏の理念は,世界規模で行われてきた従来の理数科教育試験のそれとは一線を画すものである。PISAは,我が国でも実施準備が進められているが,科学技術リテラシーに対する理念が従来のものと全く異なるため,我が国の児童・生徒の結果は,予想をはるかに下回るものとなるであろう。こういった外圧を契機に,目標と評価法からカリキュラムに変更が加えられるという歴史的事態が近々生じると思われる。 本研究の最終年に当たる次年度は,本年度収集した資料に基づき,STS教育の体系的評価法を具体的に作成・提案する。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Fujioka,T.and Otsuji,H.: "Natural Disasters in Japan from the Viewpoint of STS Education"Third International Conference of Geoscience Education.. 16-20 (2000)
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[Publications] 大辻 永: "「知」の海原に帆を張って"楽しい理科授業. 403. 6 (2000)
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[Publications] 藤岡、大辻、山田、荻原: "自然災害と環境教育(II)-自然災害・防災教育と自然観-"第10回日本環境教育学会研究発表要旨集. 245 (1999)
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[Publications] 藤岡達也、大辻永、山田俊弘: "科学教育における自然災害の取扱いについて"科学教育研究. 23・1. 3-13 (1999)